【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作1巻・2巻感想
はじめに ということで映画まであと2週間になりました。 カクヨムに二次創作を投稿している自分としてもこれは全力で応援せざるをえない。 『冴えない彼女たちの育ちかた』 https://kakuyomu.jp/works/1177354054887596213 おかげさまで人気ランキング5位にもなっています。 良かったら読んでみてください。 ということで、今日から冴えカノ強化月間です。みんなで全力で盛り上げていきましょう。 原作小説・アニメ感想、考察などを大量にブログに投下していきますw 今回は原作小説感想です。 ネタバレ有感想なのでご注意ください。 ちなみに、自分は、加藤>英梨々>詩羽の順番で好きです。 第1巻感想 さて、今日は『冴えない彼女の育てかた』1巻の感想です。このシリーズの最新刊に、みごとに撃沈されて、再び1巻から読み直しています。最新刊読了後の感想になるので続刊のネタバレが含まれる恐れがあります。ご注意ください。 春休みに偶然出会った少女加藤恵をモデルに、ゲームを作ろうとする主人公安芸倫也は、周囲の仲間(人気イラストレーター:澤村英梨々、ラノベ作家:霞ヶ丘詩羽)を巻き込んで、サークルを立ち上げようとする物語です。問題は、少女が予想以上に冴えなかったこと。はたして、主人公は理想のゲームを作り上げることはできるのか。 1巻は結構、粗削り。でも、非常にスピード感があります。シリーズ全体を通していえば、長いプロローグの役割を果たしています。メインヒロインとの運命的な出会いを、より運命的・物語的に作り変えるために存在している巻だと思います。この巻に2回でてくる坂のシーンが、とてもグッとくる。 メインヒロインは「フラット」という性格が強調されていますが、本質的には意地っ張りな部分が絶対にある。これは最新刊を読んで、確信しました。だから、見えないようにしているが、このタイミングでも主人公に対してなにかしらの好意があるように思います。もしかすると、それは無意識の好意かもしれません。でも、面倒くさがりな彼女が、ここまで簡単に主人公についてくる。その矛盾が、彼に対する好意を証明しているように思えるのです。 ただ、そこでラノベ主人公特有の鈍感さで、勝手に「失恋」と解釈されたことで話がややこしくなって